うさぎさんは、とてもやさしくて、
利口で、ナイーブな動物です。
人間と、とても仲良しになれますが、
かわいいというだけで飼うのは間違いです。
うさぎさんは、ひとりでは、寂しいのです。
うさぎさんが、今、
何をしてほしいと思っているか、
常に考えて行動することが飼い主の責任です。
たとえば、うさぎさんの誕生日に、
なにか特別なおいしい食べ物をやる、
というのではなくて、
そんなことより、
誕生日にうさぎさんを診てもらえる
獣医さんのいる動物病院に定期健康診断に
つれて行ったほうが、よほど、
うさぎさんのためになります。
少なくても1年に1回は診察
してもらうのがいいと思います。
うさぎさんは、ストレスにたいへん弱い動物です。
*飼育環境
(気温・清潔さ・飼主の態度・運動できる場所)
*餌の変化
*他の動物の気配
など、ストレスをできるだけ
与えないように注意しましょう。
うさぎさんが、自由気ままに暮らせるよう、
飼主は努力しましょう。
うさぎさんは飼主に頼る以外、
生きていく方法がないのですから・・
(うさぎさんの気持ち)2006/05/24記載
どんなに、うさぎさんが飼い主に
馴れたかのように見えても
人間の考えによる行動や習慣を、
うさぎさんにしたり、要求してはいけません。
うさぎさんは、いつまでたってもうさぎさんです。
かわいいから、といって
野生のうさぎさんの習性に
反するようなことをしてはいけません。
しつけ、と称することも、
できるだけ最低限にとどめ、
うさぎさんが、勝手気ままに
暮らせるようにすることが、
うさぎさんの幸せにつながります。
うさぎさんは、とてもかわいいですから、
だっこして抱きしめてやりたい、
だれもが、そう思うでしょう。
でも、うさぎさんは、
そんなにだっこは好きではありません。
かわいいうさぎさんには、おいしいものを
たくさんあげたい、と思います。
バナナもあげたい、クッキーもあげたい、
おなかいっぱい食べさせたい・・・
でも、それは大変な間違いです。
正しい食餌管理こそが、
うさぎさんを健康に保ちます。
足が汚れるので洗ってやりたい、
シャンプーしたい、など・・・
しかし、うさぎさんは
水で濡らされるのが大嫌い。
洗うことを考えるより、汚れる原因を除去し
環境を改善することこそ大切です。
飼い主にうさぎさんを馴れさせようなどと、
絶対に考えないことです。
愛玩動物にしないでください。
うさぎさんと距離をおいて、
一生懸命うさぎさんのことを考えていれば
うさぎさんのほうから、自然と飼い主を
信頼するようになるものです。
(うさぎさんにとって幸せとは)
うさぎさんと生活してみて思うことは、
うさぎさんは環境の変化を
好まないということです。
きのうと同じ生活・なんの変化もない
平和な暮らしが
うさぎさんにとって一番の幸せです。
旅行したり、車に乗ったり、
めったに行かないところに行ったり、
ほかの動物に会ったりすることは
はっきり言って嫌いです。
ストレスの原因になって、良くないです。
人間の好きなことは、うさぎさんも
好きというわけではありません。
清潔で、静かで、平凡な暮らしが、
うさぎさんにとって一番いいことなのです。
うさぎは本来、捕食される動物です。
いつも外敵に注意している性格ですから、
知らない外に連れ出されるのは怖いのです。
人間にとっては何ともない安全な地だとしても、
うさぎさんは、ものすごく神経
を使って警戒しています。
うさぎさんの気持ちを理解してあげましょう。
人間の都合だけで、うさぎさんを
連れまわすのはやめましょう。
(看病していてわかったこと-2006/02/20記載)
さつきの体調が急変した時のこと
動物病院で診察(なんと注射3本!)
が終了したとたん、
診察台から私の胸に飛び込んできました。
2日間、連続して診察しましたが、
2日とも獣医さんの処置が
終了したとたん、飛び込んできました。
ふだんは、さつきは、ダッコが嫌いで、
抱いてもすぐに逃げるのに、
自分からダッコに来ました。
よほど、怖かったか、痛かったことでしょう。
飼い主は、うさぎさんの気持ちを
裏切らないようにしなければならないと、
切に思いました。
お腹の具合が悪いときは、
お腹をさすってやりましょう。
物理的な医療だけでは限界の時があります。
幸いにも、この時の看病は、
お腹をさすってやることで効果があり、
その後は、お腹をさすられることに
危機感を感じなくなり、安心して
お腹をさすらせるようになりました。
すこし、うさぎさんに信頼して
もらえるようになりました。
病気になるには、その原因があります。
必ず、その原因をさぐりましょう。
そして、必ず、方法を改善しましょう。
過去の教訓に学びましょう。
病気になってからの医療では、
限界があります。
治療しても、前と同じ環境なら、
また同じ病気になります。
すこしでも、うさぎさんに
悲しい思いをさせないよう、
最大限の努力をしましょう。
便が軟らかくありませんか?
そうだとしたら、必ず原因があります。
丸い、チモシーの混じった糞が正常です。
手足や、おしりは汚れていませんか?
手足の毛はフサフサしていて、
うんちやおしっこが全く
付いていないのが正常です。
少しでも汚れるようなら、
ケージの環境を改善しましょう。
おしりは手でさわってみても、
汚れていませんか?
正常なら全く汚れていないはずです。
汚れていたら、なにか、必ず
改善しなければならない点があります。
このように、常に観察して、
常に改善しましょう。
うさぎさんの気持ちが解れば、
と思うことがしょっちゅうです。
しかし、うさぎ語も解らず、
気持ちも解りません。
できるだけ、できるだけ、う
さぎさんのためになるように
工夫すること以外にないのです。
(病気には一に看病、二に薬という
諺があります)
2006/05/24記載
これは、ホームページ「瑞浪動物病院」
http://www.usaginosatokan.jp/index.html
(現在は閉鎖)
の院長先生の言葉です。
うさぎさんが病気になったら、
飼い主は、先ずは、看病です。
うさぎさんにとっては、
飼い主から撫でてもらうことが、
どれだけ嬉しいか、
どれだけ不安な気持ちを
安らかにしてくれるか、計り知れないほど
大きなものがあります。
もちろん病院につれていかなければ、
治る病気も治りませんから、
診療に行くわけですが
やっぱり飼い主の看病が一番だ
ということを忘れないでください。
それと、もう一つ大切なことは
その病気になった原因を考えることです。
うさぎさんに限らず、動物はすべて、
環境が良ければ病気に
ならないのが普通です。
病気になった原因を徹底的に考え、
その原因を除去し環境を改善しましょう。
生活環境が以前と同じなら、治療は一時的で、
病気は完治せず再発の可能性が大です。
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