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うさぎのクリニック/ふだんの飼い方


(排泄の注意)

うさぎさんに限らず、
言葉が通じないので、
正確な状態を聞くことができません。
専門の人も言っていますが、
すべての基本は、排便を観察することです。
これは、すべての動物にあてはまります。
(動物園でも飼育係の基本です)

長い生活の間には、やわらかい便や、
下痢をすることもめずらしくありません。
その時、要注意なのが、肛門のまわりの
毛などに軟便が多く付いて固まり、
あとの便が出るのをふさいでしまうことです。

これはほんとうに要注意で、
下痢などの後には
いやがっても抱いて肛門を見て、
大丈夫かどうか、かならず確認が必要です。
この状態(便が出したくても出せない)が
半日続くと、非常に生命に危険です。
抱っこして、おしりに、ぬるま湯をかけて、
ゆっくりと取り除きます。
下痢が1日続けば、
すぐに動物病院に相談します。

(盲腸便、または盲腸糞とも言いますが)

うさぎさんは、硬くて丸い糞と、
やわらかくてまだ丸くなっていない糞をします。

健康なうさぎさんの
やわらかい糞は「盲腸便」で、
普通はこのやわらかい糞は
自分で食べてしまいます。
盲腸便を食べるということは、
うさぎさんにとって
健康のために大切なことです。

しかし、おやつをもらって
満腹になってしまっている時や、
外の遊び場に出て緊張して
外敵に注意が向いている時などは
盲腸便を食べられません。

その結果、やわらかい糞で
ケージの床を汚してしまったり、
おしりに糞が固まって付いてしまったりして、
大変良くないことになります。

ですから、おやつ(バナナやリンゴなど、
うさぎさんの大好きな食べ物)は、
満腹になるほどやってはいけません。
健康に良くないです。
やるとしたら、ほんのひとくちです。

また、盲腸便は朝に多く出るので、
午前中は緊張させるようなことは、
してはいけません。
朝におやつをやるのも
控えたほうがいいでしょう。

年齢も品種も全くちがう
うさぎさんを同時に飼っていると、
なにか症状が現れた時に、
その原因をみつけるのが
わりとわかりやすくなりました。

ただし、これは、うさぎさんが
健康な時のことです。
盲腸便が食べられない
原因は他にもあります。

繊維質の少ない餌・脊椎などの
障害でおしりを舐められない・
肥満でおしりまで口がいかない、など
飼い主側で改善できるなら
すぐ実行しますが、
病気の関係や下痢は別の注意が必要で
動物病院のおせわに
ならなければいけません。


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